子どもたちの健康と幸せを願って、ひな人形を飾ることは日本の古くからの習慣ですよね。
春が近づくと、美しいひな人形で女の子の成長をお祝いをしますが、いつから飾り、いつまでに片付けるのがいいのか?という疑問はよくありますよね。
さらに雛人形は何歳まで飾ってもいいのか?なんて疑問を持っている人もいるのではないでしょうか。
- 雛人形は2月4日~2月半ばまでに飾ることが多い
- 2月18日~19日に飾ると「良縁につながる」という言い伝えも
- 雛人形は3月中旬までの天気のいい日に片付けたらOK
- 雛人形は何歳になっても飾って大丈夫
これらについてさらに詳しく説明していきます。
>>2人目も女の子で雛人形を買うか悩む!こちらの記事で対処法をチェック
ひな人形はいつから飾り始めるの?
ひな人形は春の訪れを告げる立春(節分の翌日)から2月半ば頃までに飾ることが多いです。
桃の節句を迎える春の始まりに合わせて、多くの家庭で飾られることが一般的です。
ただし、ひな人形を飾る時期に厳密なルールはありませんので、1月の早い時期から飾っても問題はありません。
もちろん3月3日の当日に飾っても良いですが、長く飾って楽しむためには少し早めに飾ることをおすすめします。
雨水(2月18日~19日ごろ)に飾ると良縁に恵まれる
雛人形は「雨水に飾ると良縁につながる」という言い伝えもあります。
地域によっては、二十四節気の一つである雨水(毎年2月18日か19日頃)に飾ると良いとされる場所もあるようです。
雨水は、暖かさによって雪や氷が溶け始める時期で、昔から農耕の準備を始める目安とされてきました。
また、古くから水は命の源を象徴しています。
そのため水神である弥都波能売神(みつはのめのかみ)は豊穣や子宝、安産の神として信仰されてきました。
このような背景から、雨水の日にひな人形を飾ることは良縁につながるという逸話があるのです。
ひな人形はいつまで飾っていつ片付けたらいいの?
ひな人形は3月3日のひな祭りまで飾るのが一般的です。
ただ、地域によっては旧暦の4月3日まで飾る習慣があります。
ひな人形を片付けるのに「いつまでに片付けなきゃいけない」という特定の期限はありませんので、3月3日が終わってもすぐに片付ける必要はありません。
一般的には、3月中旬までに片付けるのが良いでしょう。
旧暦で飾る場合は、4月中旬頃を目安にして、晴れた日にしまうことをおすすめします。
雛人形を片付けるのが遅いと嫁に行き遅れる?
「片付けが遅れるとお嫁に行けなくなる」という話を聞いたことがあるかもしれませんが、これは「しっかりと片付けができる女性になってほしい」という願いから来ています。
ですので片付けるのが遅くなったからといって、あまり心配しなくても大丈夫です。
雛人形を片付けるのは天気のいい日に
ひな人形を片付けるときには、天気の良い日を選ぶことが大切です。
湿気を含んだ状態でしまうと、シミやカビが生じる可能性があります。
晴れた日に片付けをすると、このような湿気問題を防ぐことができます。
また、ひな人形はとってもデリケートですので、顔や手に直接触れないよう注意してください。
指紋がつくと汚れの原因になります。
ホコリは丁寧に払い、防虫剤を必ず使用し、極端に乾燥したり湿気の多い場所での保管は避けてくださいね。
防虫剤には1年用を選ぶと、毎年1回の交換で済むので忘れることも少なくて便利です。
「防虫剤の匂いが苦手…」という方にはニオイのつかないタイプもあるので、気持ちよく雛人形を飾れます!
雛人形は子どもが何歳から何歳まで飾るもの?
実は、ひな人形をいつまで飾るかについては、明確な年齢の制限は設けられていません。
子どもの成長と健康を願い、その願いが叶えば、ひな人形の役割は果たされたと考えられます。
ただし、ひな人形の役割が終わったからといって、それ以降飾ってはならないというわけではありません。
一生涯飾り続けることも可能です。
女の子が生まれた時には、その赤ちゃんのひな人形のそばに、母親のひな人形を一緒に飾るのも素敵なことです。
また、ご実家や両親の家で飾るのも良いでしょう。
もしひな人形とのお別れを考えている場合、お寺で行われる人形供養を通じて「ありがとう」という感謝の気持ちを込めてお別れをするという選択肢もあります。
\あわせて読みたい/
まとめ
ひな人形は春の訪れを告げる立春頃に飾り始め、3月3日のひな祭りが終わった後、晴れた日に片付けるのが一般的な習わしです。
しかし、ひな人形を早めに飾ることに問題はなく、1月10日頃から飾り始めて長い期間楽しむこともいいですよ。
さらに、大切なひな人形を一生涯にわたって飾り続けることは、毎年春の美しい季節を感じられる素晴らしい機会です。
ひな人形は、愛らしいお子様の一生の守り神として、日本の大切な伝統文化のひとつとして受け継いでいきたいですね。