線状降水帯という言葉を最近、ニュースや天気予報でよく耳にするようになりましたね。線状降水帯とは、一体どんなものなのでしょうか?簡単に言うと、長い線のように並んだ雲から降る雨のことです。この線状降水帯が発生すると、局地的に激しい降水が続くことがあります。では、なぜ最近線状降水帯が増えたのでしょうか?また、どんな場所で発生しやすいのでしょうか?この記事では、線状降水帯について、わかりやすく解説します。
線状降水帯とは?簡単に分かりやすく解説
よく耐えたな。繰り返し発生する線状降水帯。
— にゃんこそば🌤データ可視化 (@ShinagawaJP) June 3, 2023
あと一か月遅かったら(台風からの水蒸気が多かったら)2000年東海豪雨の再来だった・・・。 pic.twitter.com/bFmrWA3R6Q
線状降水帯とは、積乱雲が長い線のように列をなして、その積乱雲の下で大雨が降る現象のことです。
イメージすると、空に雨のラインが広がっているような感じです。
線状降水帯は線状に伸びる長さが50~300km程度、幅は20~50km程度の強い降水をともなう雨域と気象庁によって定義されています。
- 積乱雲とは発達した雨雲のことです。
- 一般的に雨や雷をともなう雲のことを指しています
- 夏に多く発生し、入道雲や雷雲も積乱雲の一種です。
線状降水帯が通ると、その周りではたくさんの激しい雨が降って、大規模な災害などの危険性が高まります。
台風2号や前線の影響で、高知県では「線状降水帯」が発生して、非常に激しい雨が同じ場所で降り続いています。
— NHKニュース (@nhk_news) June 2, 2023
四万十市で午前7時20分ごろに撮影した映像。側溝から水があふれ、階段から雨水が勢いよく流れ落ちている様子が確認できます。 pic.twitter.com/ZBh9ap6eN0
日本では2014年の広島県で起きた集中豪雨災害から「線状降水帯」という言葉が頻繁に使われるようになり、注目をされるようになりました。
2023年6月に発生した線状降水帯でも、各地でたくさんの被害が起こりました。
線状降水帯はなぜ増えたの?

今では毎年耳にする「線状降水帯」ですが、なぜ増えたのでしょうか?
線状降水帯の発生する原因として「地球温暖化」の影響もあるのでは?と科学者たちの間では研究が進められています。
ですが地球温暖化以外にも、地球の気候変動や気象パターンなどが影響していると考えられており、さらなる原因の解明が進められています。
近年では集中豪雨の頻度が約2倍に
線状降水帯のような「集中豪雨」の頻度は2022年までの45年の間に、約2倍も頻度が増えてきていることが分かっています。
特に7月の発生頻度は約3.8倍にも増えてきており、実感としても近年増えてきていると感じる人が多いでしょう。
線状降水帯の発生しやすい場所はどんな所?

線状降水帯が発生しやすい場所は、以下のような場所になります。
- 西日本から九州にかけて
- 海岸など海沿いの地域
- 山沿いの地域
それぞれ分かりやすく説明していきます。
西日本から九州にかけて

日本においての線状降水帯は、西日本から九州にかけて発生しやすいです。
というのも、西日本から九州にかけては、線状降水帯のもとになる積乱雲が発生しやすく、積乱雲が次々と集まる「バックビルディング現象」が起きやすいのが理由です。
- 梅雨時期に太平洋高気圧が日本列島の南に
- 梅雨前線が九州付近に停滞
- 東シナ海から暖かく湿った空気が大量に流れ込む
- 結果、積乱雲がたくさん発生する
- たくさん発生した積乱雲で「バックビルディング現象」が発生し、線状降水帯になる
海岸など海沿いの地域

海岸など海沿いの近くでは、水面から上昇する水蒸気が陸地の上空で冷やされることがあります。
この過程で線状降水帯が形成されることがあります。
海岸や海沿いの地域では、このようなメカニズムによって線状降水帯が発生することが多いです。
山沿いの地域

山沿いの地域では、風が山にぶつかることで上昇気流が生じます。
上昇気流が水蒸気を運ぶことで、線状降水帯が形成されることがあります。
山脈の風下側では降水が減少することもあるため、山の風上側が線状降水帯が発生しやすい地域です。
線状降水帯とは?簡単にわかりやすく解説・まとめ
今回は線状降水帯について分かりやすく簡単に紹介していきました。
発生すると大きな災害や被害をもたらす線状降水帯は、今後も毎年起こりうる自然災害の一つになりますので、もし線状降水帯の発生が予報された場合には、しっかりと対策を行ってくださいね。