青崎有吾さんの描く新感覚のミステリーとして評判の『ノッキンオンロックドドア』(通称ノキドア・ノキオン)
不可能犯罪専門の御殿場倒理と不可解専門の片無氷雨が2人で事件を解決していく新感覚ミステリーが一体どんなものなのか?
今回はノキドアの原作第1話のあらすじ紹介とネタバレをしていきます。
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ノキドア(ノキオン)第1話・原作あらすじ
不可能探偵の御殿場倒理(ごてんばとうり)と不可解探偵の片無氷雨(かたなしひさめ)が共同経営する探偵事務所「ノッキンオン・ロックドドア」
探偵事務所「ノッキンオン・ロックドドア」にはインターホンやドアチャイムなどがついていない。
なので訪問者は必然的にドアを素手でノックしなくてはいけなくなる。
そうなってくると面白いもので、ドアをノックする人の個性が現れてくるのだ。
慣れた調子で「トントントン」とリズムよく叩く人もいれば、「ガンガンガン」とまるで取り立てに来たかのように力強くノックする人も…
御殿場倒理と片無氷雨は、事務所のドアをノックする音で訪問者がどんな人なのかがある程度推測できたのだ。
そこにある日、「コン…コン、コン」と初めて「ノッキンオン・ロックドドア」のドアを叩く人物が訪ねてきた。
訪ねてきたのは初老の婦人・霞蛾水江(かすみがみずえ)だ。
婦人は今朝、自宅で死亡しているのが発見された主人のメモをたどって、倒理と氷雨の経営する探偵事務所「ノッキンオン・ロックドドア(ノキオン)」にやって来たという。
水江は倒理と氷雨に向かって「どちらが探偵さん?」と質問を投げかけた。
氷雨が、2人とも探偵であることを答えると、水江は少し困惑した様子だった。
それもそのはず、御殿場倒理はトリックなどの解明に強い「不可能探偵」で、片無氷雨は動機や理由などの解明に強い「不可解探偵」で、お互いに自分に足りないことを補いながら2人で事件を解決しているからだ。
倒理が水江に「どちらが専門の事件なんだ?」と問いかけると、水江は「どちらかというと、両方かしら」と答えた。
こうして御殿場倒理と片無氷雨の2人の探偵は事件解明へと動き出す…
ノキドア(ノキオン)第1話・登場人物
ノッキンオン・ロックドドアの第1話の登場人物を簡単にご紹介していきます。
- 霞蛾英夫(かすみがひでお)…事件の被害者で、「青の作家」の異名を持つ画家。
- 霞蛾水江(かすみがみずえ)…英夫の妻。ノッキンオン・ロックドドア探偵事務所に依頼しにきた。
- 霞蛾竜也(かすみがりゅうや)…英夫と水江の息子で20歳。自身も画家として活動している。
- 三越…英夫の30年来の友人で画商。
- 穿地決(うがちきまり)…女警部補。倒理や氷雨とは昔からの知り合い。

第1話の事件は、密室殺人事件です。
容疑者は霞蛾水江・竜也、三越の3人なのですが、事件の動機や、どのようなトリックで密室殺人事件を行ったのでしょうか?
さっそくネタバレをご紹介していきます!
↓以降『ノッキンオン・ロックドドア』第1話のネタバレが含まれていますのでご注意ください↓
ノキドア(ノキオン)第1話・原作ネタバレ
被害者は水江の夫で画家の霞蛾英夫(かすみがひでお)
青を基調とした風景画を描くことで知られており、「青の作家」の異名を持っていた。
自宅の屋根裏部屋をアトリエに改装して創作活動にはげんでいたが、何者かによって殺されているのが見つかったのだ。
事件発覚の経緯
第一発見者は一人息子で20歳の竜也(りゅうや)と、英夫の親友で画商の三越だ。
午前9時を過ぎても英夫がアトリエから出てこない。
でも英夫は作画に夢中になると、よくアトリエにこもっていたのでいつもの事だと水江と竜也は考えていた。
三越が9時になって家を訪ねてきた。約束をしていたようだ。
英夫を呼ぶために竜也と三越が屋根裏部屋のアトリエに向かう。
まず三越がドアを開けようとしたら鍵がかかっていた。
英夫はカギをかけるのを嫌っていたので珍しい事だ。
仕方なく部屋の外から三越がドアをノックして呼びかけるが応答がない。
竜也も同じように呼びかけるが反応がない。
これはまずい事が起きてるのではと顔を見合わせる三越と竜也の2人。
竜也は三越に鍵を開けるための薄い物を持ってくるように頼んだ。
三越は一階に向かい、水江に頼んで薄い30センチ定規を持ってきて、定規で竜也がアトリエの鍵を開けたのだ。
するとアトリエの中で英夫は背中をナイフで刺されて殺されていたのだ。
それはアトリエ内の出入り口がすべて閉ざされた密室の中で起きていた不可能犯罪のようだ。
さらにはアトリエ内に飾られた6枚の絵が額縁から外されており、なぜか1枚の絵だけ赤く塗りつぶされていた…という不可解な点も。
警察が目をつけた容疑者は3人
倒理と氷雨の2人はさっそく依頼者の霞蛾水江の自宅へ出向くことに。
英夫と水江の自宅は、倒理と氷雨の探偵事務所がすっぽりと入りそうなほどの庭を持つ豪邸だった。
そして水江の自宅には現場検証に訪れていた女警部補・穿地決(うがちきまり)がいたのだ。
穿地警部補と2人の探偵は大学時代からの知り合いであったが、決して仲がとても良いという関係ではなかった。
しかしこれまでにも倒理と氷雨が穿地警部補の現場で事件を解決しているため、それなりに信用はされているという間柄だった。
穿地警部補は、容疑者として水江・竜也・三越の3人を疑っており、次にどのようなアクションを起こすか泳がせているという。
- 水江…英夫の生命保険の受取人で保険金は2億円にもなる。
- 竜也…自らも画家として活動していたが、父・英夫と自分の作風のことで揉めがちだった
- 三越…英夫との仲に問題はなかったが、30年以上もビジネス関係にあったので、裏で軋轢が生まれいていた可能性もある
水江・竜也・三越にそれぞれ英夫殺害の動機があるのでは?と疑って泳がせていた穿地警部補であったが、いまだに解決の糸口を見つけることができないでいた。
そこで倒理と氷雨の2人は、穿地警部補に事件現場を見せてもらう許可を得て、事件解明に向けて動き出した。
事件現場を観察する倒理と氷雨
事件現場の屋根裏に向かう階段は70センチくらいと幅が狭く、赤い絨毯が幅いっぱいに敷かれていた。
階段を上りきり、赤い絨毯がドアに続く廊下にも敷かれていた。
屋根裏部屋(アトリエ)のドアは廊下側に開く外開きで、ドアノブ付近が白くペンキで上塗りされた形跡が残されていた。
激しく叩くと、上塗りされたペンキが赤い絨毯の上に粉のように落ちていった。
ペンキの粉が落ちた範囲は、ドアからピッタリ3センチ。
そういえば三越の腕時計にも白い粉が付いていたが、これは英夫を呼ぶ時にドアを叩いたのでペンキが落ちてきたせいだろう。
アトリエに入った倒理と氷雨は、部屋の中を観察し始めた。
部屋の中のホワイトボードには、事件発覚当日に三越と会う予定が書かれていた。
部屋の両側の壁には6枚の額縁が飾られていたが、中身の絵はすべて額縁から外されて仕事机前に乱暴に重ねられていたのだ。
乱暴に重ねられていた絵の1番上の絵だけがなぜか、濃い赤色で隅まで塗りつぶされているという不可解な点もあった。
現場の状況からして、犯人は英夫を殺害したあとに、額縁から6枚の絵を外し、さらに1枚だけ赤く塗りつぶした形跡があるのだ。
しかしなぜ犯人がそんなことをしたのかが分からなかった。
さらにアトリエのドアは機械的トリックをしようとして鍵をかけることは不可能なほど、鍵が錆びついていた。
そのため穿地警部補は、三越と竜也の2人が共犯で「鍵が閉まっている」と嘘を付いているのでは?と推理をしていた。
しかし倒理と氷雨は、三越が犯人であればわざわざドアをノックしないだろうし、共犯であればもっと上手なやり方があるのでは?と推理をしていた。
さらには水江が容疑者ではないかと3人は話し合うが、容疑者である水江がわざわざ探偵である倒理と氷雨に依頼をしにくるのは不自然だ。
推理を進める倒理と氷雨は、水江と竜也、三越の3人を呼び出して質問を投げかけた。
この質問で2人は犯人を突き止めたのだった。
事件の犯人はやはりあの人物だった
犯人は息子の竜也だった。
穿地警部補が「なぜ竜也が犯人だと分かったのか?」と尋ねると、倒理は「ノックだよ」と答えた。
三越は英夫を呼ぶ際に「ドアを力強くノックした」と証言しており、その証拠にドアのペンキがノックした際に剥がれ落ちて、三越の服の袖に付いていたのだ。
倒理がアトリエのドアをノックしたときにも、ドアのペンキが赤い絨毯の上に落ちていったのだ。
しかし倒理がドアをノックするまで、赤い絨毯にはホコリ一つも落ちていなかったのだ。
三越がドアをノックした時にも落ちたはずのペンキの粉が、なぜ絨毯の上に落ちていなかったのか…?
それは本来であればドアの目前まであったはずの赤い絨毯の長さが、事件発覚当時は短くなっていたからだった。
というのも、額縁から不自然に外された6枚の絵をドアの前の絨毯の下に重ねて置いていたからだ。
そうすることで、廊下側に開くはずのアトリエのドアは、6枚の絵に引っかかて開かなくなっていたのだ。
そして1枚だけ赤く塗られていた理由は、赤い絨毯の下に引いてもバレないようにするためだったのだ。
犯人の動機
犯人である竜也の動機は「父・英夫と作風で揉めていたこと」だった。
我慢の限界に達した竜也は父・英夫を殺害しただけでは飽き足らず、英夫の作品を汚すためにある方法を思い付いたのだ。
それがはからずも密室というトリックを作り上げたのだった。
竜也はアトリエのドアの前に父・英夫の作品を重ねておくことで、そうとは知らずに30年来の友人である三越に踏ませたのだ。
キリスト教徒にキリストの絵を『踏み絵』させるがのごとく、三越に英夫の作品を踏み絵させて、父親への恨みを晴らしたのだった。
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