2022年4月16日に、吉野家の常務取締役企画本部長の伊東正明さんが、早稲田大学の講座で不適切発言をしたとして話題になりました。
今回は
- 伊東正明が早稲田大学の講座でした不適切発言の全文内容は?
- なぜ吉野家役員の伊東正明は暴言を吐いたのか?
以上のことについてまとめていきます。
【伊東正明】吉野家常務取締役が早稲田大学で不適切発言

吉野家の常務取締役企画本部長である伊東正明氏が、2022年4月16日に早稲田大学で行われた講座で、不適切発言をしたとして話題になりました。
伊東正明氏が講師として登壇したのは、早稲田大学の「デジタル時代のマーケティング総合講座」です。
- デジタル時代のマーケティングに関する知識と実践力を身に付けたいと考えている社会人が対象の講座
- 講座開設期間:2022年4月16日~7月30日(全80時間)
- 募集人員:40名程度
- 受講料:385,000円
吉野家役員である伊東正明氏は、「デジタル時代のマーケティング総合講座」の初日に講師として登壇しています。
元P&Gで様々な商品のマーケティングを手掛け、ビジネスコンサルタントとしても活躍する伊東正明氏の得意分野でもありますので、早稲田大学としてもかなり期待をしていたと思われます。
受講料も3ヶ月半で約40万円と高額ですので、かなり本気の受講生たちが集まっていたと想像できます。
吉野家・常務取締役 伊東正明の不適切発言の全文内容

早稲田大学のマーケティング講座で、吉野家・常務取締役の伊東正明さんはどんな不適切発言をしたのでしょうか?
現在分かっている内容全文を掲載していきます。
生娘をシャブ漬け戦略

吉野家役員だった伊東正明氏は、講義内で「若い女性を狙ったマーケティング施策」のことを

生娘をシャブ漬け戦略
と題して、笑いながら何度も発言したようです。
一応前置きとして、伊東正明氏は



不適切な言い回しで不愉快な思いをされた方がいたら申し訳ないんですが
と断りを入れていたそうですが、



田舎から出てきた右も左も分からない若い女の子を無垢・生娘な内に牛丼中毒にする。
男に高い飯を奢って貰えるようになれば、絶対に食べない
など、かなり過激で不適切な発言をしていたようです。
伊東正明氏は「生娘シャブ漬け」発言を、ジョークっぽくヘラヘラ笑いながらしていたと言います。
早稲田大学の講義内で、
- 田舎娘、生娘=人権侵害
- 女が男に奢ってもらう=性差別
- シャブ漬け=犯罪
などの差別・人権侵害発言や犯罪を連想させる言葉が、講師から出てくるというのがまず驚きです。
しかも講義内では伊東正明氏の発言に対して、笑っている受講生もおり、同席していた教授・講師陣・運営スタッフなどから注意や指摘が出ることもなかったというのです。
実際に吉野家で常務取締役として活躍している伊東正明さんが、吉野家の戦略をこのような不適切な発言で講義しているということが信じられませんね。
女性軽視だけでなく男性軽視発言もしていた?
伊東正明氏のマーケティング講座を受講していた生徒から、女性軽視発言だけでなく、男性に対しても軽視するような発言があったようです。





男性顧客に対しても、ちょっと気になる言い回しをしておりました。
伊東正明氏が、男性顧客に対しても軽視するような言い方をしていたそうです。



家に居場所のない人が何度も来店する
伊東正明さんは、男性客に対して「居場所のない人が何度も来店する」と発言し、女性軽視だけではなく男性軽視もしていたと言います。
これが事実であれば、吉野家に来店する客層を伊東正明さんが軽んじていると思われても仕方ありません。
こんな人が吉野家の常務取締役というのが残念な気持ちになってしまいます。
吉野家が謝罪文と伊東正明の解任を発表


2022年4月16日に早稲田大学の講義で、伊東正明氏が不適切発言をしたことで、吉野家が謝罪を発表しました。
当該役員が講座内で用いた言葉・表現の選択は極めて不適切であり、人権・ジェンダー問題の観点からも到底許容できるものではありません。当人も、発言内容および皆様にご迷惑とご不快な思いをさせたことに深く反省し、主催者側へは講座開催翌日に書面にて反省の意と謝罪をお伝えし、改めて対面にて謝罪予定です。
引用:吉野家公式HP
吉野家が公式HPで発表した謝罪文では、伊東正明氏の発言を



到底容認できるものではありません。
と、断罪しています。
4月19日に吉野家が伊東正明氏の解任を発表


吉野家・常務取締役企画本部長の伊東正明氏が、早稲田大学で不適切な発言をした事態を受けて、吉野家は伊東氏の解任を発表しました。
当社は、昨日開催いたしました臨時取締役会において当社執行役員および子会社である株式会社吉野家常務取締役の伊東正明氏の取締役解任に関する決議を行い、2022年4月18日付で同氏を当社執行役員および株式会社吉野家取締役から解任しましたのでご報告します。本日以降、当社と同氏との契約関係は一切ございません。
引用:吉野家公式HP
吉野家は問題が発覚したその日のうちに、臨時取締役会を開催。
伊東正明氏の取締役解任の決議を行いました。
伊東正明氏の不適切発言が事実であり、内容もあまりにひどかった…という事が解任決議によって証明された形になりました。
早稲田大学も謝罪文を発表
2022年4月18日、不適切発言があった講座を開いた早稲田大学からも謝罪文が発表されました。


早稲田大学によると、伊東正明氏は「デジタル時代のマーケティング総合講座」の講座担当講師から外れてもらったようです。
なぜ伊東正明は暴言を吐いたのか?
それにしても吉野家・元常務取締役役員の伊東正明氏は、なぜ過激派不適切発言を行ったのでしょうか?
- 吉野家利用客の利用の継続を図るため
吉野家広報によると、伊東正明氏が不適切な発言をした理由として



一度利用したお客様の利用の継続を図りたいという考え方の元発言しました
と取材に答えています。
伊東正明氏が講座内で用いた言葉「生娘」「シャブ漬け」などの表現を選択したことを極めて不適切だと指摘し、



(伊東氏の発言は)会社としての考えではない
と、あくまでの伊東正明さん個人の見解であり、吉野家全体の考えではないと否定しています。
マーケティングではありがちな視線と姿勢?


伊東正明氏が主戦場とするマーケティング業界では、伊東氏の発言まではいかないけれども、もともと過激な発言や考え方が当たり前だという意見も見られました。


そもそもマーケティング商売が「人をモノ・記号として扱って誘導する」といった視点で行われており、伊東正明氏の考え方が逸脱しておかしいという訳ではないとの意見です。
顧客の顔が見える個人商店とは異なり企業活動は人を記号として扱うということ。最小のサービスで最大の利益を獲得する、マーケティング戦略とはその手法を学ぶということです。
— 蝉丸 (@Semimaru_Cross) April 19, 2022
吉野家だけではなく食品業界なんてみんな同じような考えでしょうね。
— chouchou (@galoche_ancien) April 19, 2022
シャブ漬けという表現はある意味的確に的を得た発言です。
しかし、あらゆる観点から見て不適切な発言です。
人間性をも疑われかねない発言をサラッと行ってしまう点が異様です。
世の中狂ってしまって完全に感覚が麻痺してますね。
吉野家・伊東正明氏の発言は、思考方法などはマーケティング商売としては妥当だというのです。
ただ、伊東正明氏の「シャブ漬け」「生娘」などの表現方法については、やはり不適切だと言わざるを得なく、人間性が疑われても仕方ないレベルの発言でしょう。
もう少し違った表現でしたら、不適切発言で炎上することもなかったのかもしれないです。
伊東正明の不適切発言に対する世間の反応
吉野家の元取締役常務が不適切発言をおこなったことに関して、世間からは様々な反応が寄せられています。
吉野家常務の件、なんか慶應商学部卒外資出身40代マーケターらしいと聞いて、氷河期勝ち抜いたウェイのエリート出世頭成れの果てがこれか…と大変情けない思いがした。いやもう情けなすぎる。
— kazy (@gakeau) April 18, 2022
伊東正明氏の経歴はかなり華やかでエリートとも言えます。
そんなエリートなマーケターから、「シャブ漬け」「生娘」などの発言が出たことが情けないというごもっともな意見です。
もう少し違う表現方法はなかったのかと悔やまれます。
早稲田大学講座で、学期を通して取り組む課題設定と講評を担当する講師という重要ポジションでありながら、初手で「生娘シャブ漬け戦略」と放言した吉野家常務。そんな重要な場でサラっと不適切な発言が出るということは、普段からその300倍くらい不適切発言してて、かつ諫める人もいなかった感ある。 pic.twitter.com/8x0PyJ9e1J
— ブラック企業アナリスト 新田 龍 (@nittaryo) April 18, 2022
さらっと講義内で不適切な発言が出るということは、普段からもっと不適切な発言をしてたのでは?という意見です。
そもそも「シャブ漬け」「生娘」なども普通にスラッと出てくる言葉ではないので、そう思われても仕方ないです。
初回講義だけなら……と思ったけど、PBL科目は”今期は、吉野家のマーケティング課題に取り組みます。課題は学期初めの授業で提示し、学期末の授業で各グループが発表します。課題設定と発表に対する講評を、本講座講師・㈱吉野家常務取締役 伊東正明氏が担当します。”とあり、完全に死亡だわ。
— 病気の豚 (@Sui_A) April 18, 2022
伊東正明氏が登壇した「デジタル時代のマーケティング総合講座」は約40万の高額講座でした。
まさか初回講義で「生娘シャブ漬け戦略」という言葉が出てくるとは想像もしていなかったでしょうし、その伊東正明氏が課題設定と講評をする予定だったようです。
すでに本講座の講師から伊東正明氏は降板させられていますが、この先、講座の内容を大幅に変更する必要があり、受講生としてはどうなるのかも不安でしょう。
伊東正明氏が発言した「生娘シャブ漬け戦略」の影響はかなり大きいものとなっています。

